ライブラリー調製の自動化でNGSの可能性を広げる―Ion Chefシステムが変える研究室のワークフロー

前処理の自動化が、NGSの新しい標準をつくる
次世代シーケンシング(NGS)が日常的な研究ツールとなった今でも、多くの研究室で頭を悩ませているのがライブラリー調製の工程です。ライブラリー調製は実験の成否を左右するステップであることから、慎重さに加えて、ちょっとしたコツを要する実験操作や長時間の集中作業が求められます。
「シーケンス部分は自動化できても、ライブラリー調製だけは手作業に頼らざるを得ない」
そんな研究室も少なくありません。
当社のIon Chef™システムは、そうした研究現場の悩みを解消する、ライブラリー調製の自動化ソリューションです。サンプルとプライマーをセットするだけで、マルチプレックスPCR、バーコードライゲーション、濃度調整までを自動で実行します。
「翌朝には、1本のシーケンス可能なライブラリーが完成している」
それがIon Chefシステムが実現する新しいNGS前処理の形です。

▼こんな方におすすめです!
・ Ion AmpliSeq™テクノロジーによるターゲットシーケンスを行っている方
・ ライブラリー調製の作業負担や再現性に不安を感じている方
・ 限られた時間を有効的に活用したい方

そのIon Chefシステム、ライブラリー調製にも使えます

Ion GeneStudio™ S5システムと組み合わせて使用されるIon Chefシステムは、テンプレート調製やチップローディングだけでなく、ライブラリー調製の自動化にも対応していま(Torrent Suite™ソフトウエア v5.0以降)。

Ion Chefシステム

Ion AmpliSeq™パネルによるターゲットシーケンスを実施している場合、Ion AmpliSeq™ Kit for Chef DL8(A29024)を用いることで、これまで課題だったライブラリー調製を含むワークフロー全体を、既存の装置で省力化ができます。これは、限られた時間やリソースの中で研究を進める方にとって、非常に大きなメリットとなります。

自動化で得られる3つのメリット

それでは、具体的にどのようなメリットがあるのか見てみましょう。

  1. 作業負担の軽減
    DNAサンプルとIon AmpliSeq™プライマーセットを分注した後は、装置が一度に8検体分のライブラリー調製工程を自動で実施します。ターゲットの増幅から精製、濃度のノーマライズ、混合を自動処理するため、長時間のピペッティング作業は不要です。
  2. 再現性の向上
    作業工程を統一することでばらつきを抑え、再現性の高い結果を一貫して得ることができます。
  3. 時間の有効活用
    Ion Chefシステムがライブラリー調製を実行している間、追加の操作は必要ありません。他の実験やデータ解析に集中でき、限られた人員でも効率的な運用が可能になります。研究室全体の生産性向上に貢献します。

ライブラリー調製の自動化が研究の質を変える

Ion Chefシステムを活用したライブラリー調製の自動化は、単に作業を効率化するだけではありません。熟練度に依存せず、再現性の高いライブラリー作製を実現し、日々の解析を安定化させることで研究全体の質を高めます。

さらに、Ion AmpliSeq Kit for Chef DL8に加え、プライマーセットも分注済みの
Ion AmpliSeq™ Transcriptome Human Gene Expression Panel, Chef-Ready Kitの登場により、ターゲットシーケンスだけでなくトランスクリプトーム解析のライブラリー調製にもIon Chefシステムを利用できるようになりました。同じ自動化プラットフォームを生かして、遺伝子発現解析や疾患モデル研究、細胞応答解析など、より幅広い研究領域へと応用できます。

Ion Chefシステムがもたらす自動化は、単なる省力化にとどまらず、研究の標準化と拡張性を支える基盤となっています。

まとめ

Ion Chefシステムは、テンプレート調製だけでなくライブラリー調製も自動化することで、Ion AmpliSeqテクノロジーを用いたNGS解析を、よりシンプルかつ高い再現性で進めることを可能にする自動化プラットフォームです。
すでにIon GeneStudio S5システムをお持ちの研究室であれば、新たな装置を導入することなく、Ion Chefシステムを活用してライブラリー調製を自動化できます。
Ion AmpliSeqテクノロジーを用いた変異解析から発現解析まで、Ion Chefシステムの活用により研究をより効果的かつ効率的に進められます。Ion Chefシステムによるライブラリー調製の自動化は、複数のChef-Ready Kitにより実現可能です。

Ion Chefシステムで利用可能なライブラリー調製自動化キットの一例:
・Ion AmpliSeq™ Transcriptome Human Gene Expression Panel, Chef-Ready Kit (A31446)
・Ion AmpliSeq™ Transcriptome Mouse Gene Expression Panel, Chef-Ready Kit (A36412)
・Ion AmpliSeq™ On-Demand Panel, Chef-ready Workflow (Webオーダー
・Ion Torrent™ Oncomine™ Tumor-Specific Panel, Chef-ready Workflow (Webオーダー
・Ion Torrent™ Oncomine™ Comprehensive Assay Plus, automated library preparation (A49667)

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