マイクロピペット用チップの選び方:種類、材質、特長

マイクロピペットのチップは、実験において少量の液体の正確で精密な分注を可能にする、マイクロピペットの重要な構成要素です。そのためチップのタイプ、材質、オプションとそのユニークな特徴を理解することが重要です。この記事では、Thermo Scientific™ ART™ ユニバーサルピペットチップを含め、さまざまな種類のマイクロピペット用チップ、その材質、それぞれの種類に関連する主な特性について掘り下げていきます。

▼こんな方におすすめです
・ピペッティングについて学んでいる方
・実験器具とその仕組みに興味のある方

▼もくじ

マイクロピペットチップの種類

標準的なチップ


標準的なマイクロピペット用チップは、最も一般的に使用されているタイプで、多くのマイクロピペットと互換性があります。これらのチップは汎用性があり、またさまざまなサイズ(通常10~1,000 µL)があります。主な特長 は以下の通りです。

フィルター付きチップ


フィルター付きチップにはフィルターが内蔵されており、エアロゾル、液体の飛沫、汚染物質がピペット内部に入るのを防ぎます。このチップは、危険なサンプルや貴重なサンプルを扱うアプリケーションでよく使用されます。主な特長は以下の通りです。

ローリテンションチップ

上:ローリテンションチップ
下:フィルター付きチップ

ローリテンションチップは、チップ内面への液体の滞留を最小限に抑えるよう特別に設計されています。この特性は、粘性の高い液体や表面張力の低い液体を扱う場合に特に有効です。
主な特長は以下の通りです。

その他のチップ

広口径チップ

広口径チップは通常チップよりも先端が広くなっているため、DNAゲノム、繊細な細胞系、その他粘性の高いサンプルを扱う際に有用です。

ゲルローディングチップ

アガロースゲル、ポリアクリルアミドゲル、DNAシーケンスゲル分注用に適しています。

延長チップ

試験管など、高さのある容器や細い容器の底部へのアクセスが容易なチップです。

マイクロピペット用チップに使用される材質

ポリプロピレン(PP)
ポリプロピレンは、マイクロピペットチップに最も一般的に使用される材料です。ポリプロピレンは耐薬品性に優れ、酸、塩基、有機溶媒を含む幅広い液体に適しています。
また、ポリプロピレン製チップは高温に耐えることができるためオートクレーブ滅菌が可能です。

ARTユニバーサルピペットチップ

サーモフィッシャーサイエンティフィックでは、いくつかの有益な機能を兼ね備えたART (Aerosol Resistant Tips)ユニバーサルピペットチップを提供しています。これらのチップは、さまざまなマイクロピペットに適合するように設計されており、以下の特長を備えています。

まとめ

マイクロピペット用チップにはさまざまな種類があり、それぞれが実験における特定の要件を満たすために異なる特性を備えています。
標準的なチップは普遍的な互換性を提供し、フィルター付きチップは汚染を防ぎ、ローリテンションチップは液体の滞留を最小限に抑えます。
当社のARTユニバーサルピペットチップは、耐エアロゾル性、互換性を備えており、さまざまなマイクロピペットに適合するよう設計されています。
実験のニーズを考慮し、それらに応じて適切なチップの種類、材質を選択できます。
ご使用のマイクロピペットと選択したチップタイプとの適合性については、各メーカーのガイドラインをご参照ください。

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