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イムノキャップ 特異的IgG 鳥
鳥関連過敏性肺炎の診断を支援

サーモフィッシャーダイアグノスティックス株式会社のイムノキャップ 特異的IgG 鳥 は、蛍光酵素免疫測定法(FEIA法)を原理として血清中または血漿中の鳥のフンや羽毛などの鳥関連抗原に対する特異的免疫グロブリンG(特異的IgG抗体)を測定する体外診断用医薬品であり、鳥関連過敏性肺炎の診断補助に用いられています。

診察または画像診断などにより鳥関連過敏性肺炎が強く疑われる患者さんを対象としています。

過敏性肺炎

過敏性肺炎は、特定の真菌、細菌、鳥由来のタンパク質、無機物などの抗原によるアレルギー反応に起因する間質性肺炎の一種で、Ⅲ型およびⅣ型のアレルギー反応が関与するとされています1-3

急性過敏性肺炎では、せき、息切れ、発熱といった急性症状が見られますが、多くの場合は適切な診断に基づく抗原の除去により改善します。一方で慢性過敏性肺炎では明らかな症状が見られないこともあるため、抗原を自覚しないまま少量の吸入を続けることで発症する場合があります。問診でも特定抗原との関連を疑うことが難しいため、過敏性肺炎との診断に至るまでさらに抗原を吸入し、肺の繊維化が進行することがあります1

過敏性肺炎の診断には、臨床像、発症環境、病理学的所見など多面的な診断基準が示されています4。その中でも、免疫学的所見に含まれる「抗原に対する特異抗体の陽性反応」は、他の細胞反応や細胞数を見る免疫学的所見に比べ簡便でありながら、原因抗原特定の有力な所見の一つとされています4

鳥関連過敏性肺炎

鳥関連過敏性肺炎では、鳥の飼育や住居環境(自宅の近くに鳥が多いなど)、羽毛ふとん、ダウンジャケットなどが原因となります。羽毛ふとんの使用などによる発症例では慢性過敏性肺炎の場合が多く、自覚せずに抗原の吸入を繰り返すことで、診断時にはすでに肺の線維化が進んでいる場合もあります3,5-7

鳥関連過敏性肺炎の診断における原因の特定は、環境誘発試験や吸入誘発試験が最も信頼の高い診断法とされています。イムノキャップ特異的IgGは血液検査であるため、吸入誘発試験などに比較し、侵襲性の低い検査です。また、発症環境の詳細な調査や吸入誘発試験前のスクリーニングとしても利用できる可能性があります。

イムノキャップ 特異的IgG 鳥 製品紹介動画

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参考文献
  1. Shirai T et al Allergology International 70 (2021) 208-214